原発の設置許可基準規則の第6条(外部からの衝撃による損傷の防止)の自然現象のうち「外部ハザードの抽出」について、東北電力の女川原発、東京電力の柏崎刈羽原発、日本原電の東海第二原発、関西電力の美浜原発、大飯原発、高浜原発、四国電力の伊方原発、中国電力の島根原発、九州電力の玄海原発、川内原発の場合を紹介します。
各原発の自然現象の「外部ハザードの抽出」について知りたい方は、参考にしてみてください。
規則要求の内容を確認!なにが求められているのか整理が必要!
原発では、設置許可基準規則や規則の解釈、審査ガイドなどにしたがい、条文を構成する項ごとに以下の取り組みを行い安全を確認しており、「外部ハザードの抽出」は下線で示している取り組みです。
設計基準事故の規則要求 | 重大事故の規則要求 | 取り組み① | 取り組み② |
設置許可基準規則 第6条第1項、第6条第2項 |
- | 「外部ハザードの抽出」 | 「自然現象の検討・評価」 |
設置許可基準規則 第7条第3項 |
「人為事象の検討・評価」 | ||
設置許可基準規則 第7条第4項~第7項 |
- (兼用キャスクに対する要求) |
原発はほんとうに要求どおりなの?原発の取り組みを紹介!
ここでは、「外部ハザードの抽出」について、女川原発、柏崎刈羽原発、東海第二原発、美浜原発、大飯原発、高浜原発、伊方原発、島根原発、玄海原発、川内原発で行われている取り組みをそれぞれ見ていきましょう。
女川原発|東北電力
女川原発では、網羅的に国内外の多くの文献と原発の立地などから自然現象による影響を検討・評価し、洪水、風(台風)、竜巻、凍結、降水、積雪、落雷、地滑り、火山の影響、生物学的事象、森林火災、高潮を影響評価の対象とする外部ハザードとして選定しています。
なお、女川原発では、これ以外に地下水による浸食や土石流についても評価対象としています。
分類 | 自然現象 | 評価対象 | 第6条の評価対象 |
発生しない | 河川の迂回, 砂嵐(or塩を含んだ嵐), 雪崩, 干ばつ, 氷晶, 湖又は河川の水位低下, 湖又は河川の水位上昇, カルスト |
ー | × |
発生のおそれが非常に小さい | 隕石 | ー | × |
発生しても進みが遅く 対策の時間が十分ある |
海岸浸食, 塩害、塩雲, 高温水(海水温高) | ー | × |
発生しても影響を及ぼす おそれがほとんどない |
濃霧, 霜・白霜, 極高温, もや, 太陽フレア、磁気嵐, 低温水(海水温低) |
ー | × |
発生し影響を及ぼす おそれがある |
地震活動, 土壌の収縮又は膨張, 土砂崩れ(山崩れ、崖崩れ) , 陥没・地盤沈下・地割れ, 地面の隆起, 地下水による浸食, 地下水による地滑り, 泥湧出 |
地震 | × (他条文にて説明) |
静振, 津波, 波浪・高波, 満潮, 海水面低, 海水面高 | 津波 | × (他条文にて説明) |
|
地滑り, 土石流 | 地滑り | ○ | |
竜巻, ひょう・あられ, 極限的な圧力(気圧高低) |
竜巻 | ○ | |
風(台風)(暴風(台風)), ハリケーン | 風(台風) | ○ | |
火山(火山活動・降灰), 水蒸気, 毒性ガス | 火山の影響 | ○ | |
森林火災, 草原火災, 毒性ガス | 森林火災 | ○ | |
極低温(凍結), 氷結, 氷壁 | 凍結 | ○ | |
積雪(暴風雪) | 積雪 | ○ | |
降水(豪雨(降雨)) | 降水 | ○ | |
洪水(外部洪水) | 洪水 | ○ | |
高潮 | 高潮 | ○ | |
生物学的事象, 動物, 水中の有機物 | 生物学的事象 | ○ | |
落雷 | 落雷 | ○ |
柏崎刈羽原発|東京電力
柏崎刈羽原発では、網羅的に国内外の多くの文献と原発の立地などから自然現象による影響を検討・評価し、風(台風)、竜巻、凍結、降水、積雪、落雷、地滑り、火山の影響、生物学的事象、森林火災を影響評価の対象とする外部ハザードとして選定しています。
分類 | 自然現象 | 評価対象 | 第6条の評価対象 |
発生しない | 雪崩, 結氷板、流氷、氷壁, 砂嵐, 洪水, 池・河川の水位低下, 河川の迂回, 干ばつ, 隕石、衛星の落下, 土石流 |
ー | × |
発生しても進みが遅く 対策の時間が十分ある |
高温, 高温水(海水温高), 土地の浸食、カルスト, 海岸浸食 |
ー | × |
発生しても影響を及ぼす おそれがほとんどない |
霜、霜柱, 霧、靄, 低温水(海水温低), 土の伸縮, 地下水(多量/枯渇), 地下水による浸食, 塩害、塩雲, 太陽フレア、磁気嵐 |
ー | × |
発生し影響を及ぼす おそれがある |
地面隆起(相対的な水位低下), 泥湧出 | 地震 | × (他条文にて説明) |
高潮, 波浪, 風津波, 海水中の地滑り, 静振 | 津波 | × (他条文にて説明) |
|
地滑り, 地下水(多量/枯渇) | 地滑り | ○ | |
ひょう、あられ, 竜巻, 極限的な圧力(気圧高/気圧低) |
竜巻 | ○ | |
風(台風) | 風(台風) | ○ | |
氷嵐、雨氷、みぞれ, 氷晶, 火山 | 火山の影響 | ○ | |
森林火災 | 森林火災 | ○ | |
低温(凍結) | 凍結 | ○ | |
積雪, 氷嵐、雨氷、みぞれ, 氷晶 | 積雪 | ○ | |
降水 | 降水 | ○ | |
生物学的事象 | 生物学的事象 | ○ | |
落雷 | 落雷 | ○ |
東海第二原発|日本原電
女川原発では、網羅的に国内外の多くの文献と原発の立地などから自然現象による影響を検討・評価し、洪水、風(台風)、竜巻、凍結、降水、積雪、落雷、地滑り、火山の影響、生物学的事象、森林火災、高潮を影響評価の対象とする外部ハザードとして選定しています。
分類 | 自然現象 | 評価対象 | 第6条の評価対象 |
発生しない | 雪崩, 草原火災, ハリケーン, 氷壁, 土砂崩れ(山崩れ、がけ崩れ) , 地滑り, カルスト, 地下水による浸食, 土石流, 水蒸気 |
ー | × |
発生のおそれが非常に小さい | 隕石 | ー | × |
発生しても進みが遅く 対策の時間が十分ある |
河川の迂回, 海岸浸食, 塩害、塩雲, 高温水(海水温高) |
ー | × |
発生しても影響を及ぼす おそれがほとんどない |
土壌の収縮又は膨張, 干ばつ, 濃霧, 霜・白霜, 極高温, 湖又は河川の水位低下, もや, 太陽フレア、磁気嵐, 低温水(海水温低) |
ー | × |
発生し影響を及ぼす おそれがある |
地震活動, 陥没・地盤沈下・地割れ, 地面の隆起, 泥湧出(液状化) |
地震 | × (他条文にて説明) |
静振, 津波, 波浪・高波, 満潮, 海水面低, 海水面高 | 津波 | × (他条文にて説明) |
|
地下水による地滑り | 地滑り | ○ | |
竜巻, ひょう・あられ, 極限的な圧力(気圧高低) |
竜巻 | ○ | |
風(台風) | 風(台風) | ○ | |
砂嵐, 火山(火山活動・降灰) | 火山の影響 | ○ | |
森林火災, 毒性ガス | 森林火災 | ○ | |
極低温(凍結), 氷結, 氷晶 | 凍結 | ○ | |
積雪(暴風雪) | 積雪 | ○ | |
降水(豪雨(降雨)) | 降水 | ○ | |
洪水(外部洪水), 湖又は河川の水位上昇 | 洪水 | ○ | |
高潮 | 高潮 | ○ | |
生物学的事象, 動物, 水中の有機物 | 生物学的事象 | ○ | |
落雷 | 落雷 | ○ |
美浜原発|関西電力
美浜原発では、網羅的に国内外の多くの文献と原発の立地などから自然現象による影響を検討・評価し、洪水、風(台風)、竜巻、凍結、降水、積雪、落雷、地滑り、火山の影響、生物学的事象、森林火災、高潮を影響評価の対象とする外部ハザードとして選定しています。
分類 | 自然現象 | 評価対象 | 第6条の評価対象 |
発生しない | 砂嵐, 低水温, 雪崩, カルスト, 湖若しくは川の水位降下, 湖若しくは川の水位上昇, 河川の迂回、閉塞 |
ー | × |
発生のおそれが非常に小さい | 隕石 | ー | × |
発生しても進みが遅く 対策の時間が十分ある |
高水温, 塩害, 海岸浸食 | ー | × |
発生しても影響を及ぼす おそれがほとんどない |
泥湧出, 高温, 干ばつ, 霜, 霧、もや, 太陽フレア、磁気嵐 | ー | × |
発生し影響を及ぼす おそれがある |
地震, 陥没、地盤沈下、地割れ, 地盤隆起, 地下水による地滑り, 山崩れ、崖崩れ, 毒性ガス, 土壌の収縮・膨張(液状化現象) , 地下水による浸食 |
地震 | × (他条文にて説明) |
津波, 静振, 波浪・高波, 海水面高(満潮), 海水面低 | 津波 | × (他条文にて説明) |
|
地滑り, 土石流 | 地滑り | ○ | |
竜巻, 極限的な気圧, 降雹 | 竜巻 | ○ | |
ハリケーン, 風(台風) | 風(台風) | ○ | |
火山の影響, 熱湯 | 火山の影響 | ○ | |
森林火災, 草原火災 | 森林火災 | ○ | |
低温、凍結, 氷結, 氷晶, 氷壁 | 凍結 | ○ | |
積雪 | 積雪 | ○ | |
降水 | 降水 | ○ | |
洪水 | 洪水 | ○ | |
高潮 | 高潮 | ○ | |
生物学的事象, 動物, 水中の有機物 | 生物学的事象 | ○ | |
落雷 | 落雷 | ○ |
大飯原発|関西電力
大飯原発では、網羅的に国内外の多くの文献と原発の立地などから自然現象による影響を検討・評価し、洪水、風(台風)、竜巻、凍結、降水、積雪、落雷、地滑り、火山の影響、生物学的事象、森林火災、高潮を影響評価の対象とする外部ハザードとして選定しています。
分類 | 自然現象 | 評価対象 | 第6条の評価対象 |
発生しない | 砂嵐, 低水温, 雪崩, カルスト, 湖若しくは川の水位降下, 湖若しくは川の水位上昇, 河川の迂回、閉塞 |
ー | × |
発生のおそれが非常に小さい | 隕石 | ー | × |
発生しても進みが遅く 対策の時間が十分ある |
高水温, 塩害, 海岸浸食 | ー | × |
発生しても影響を及ぼす おそれがほとんどない |
泥湧出, 高温, 干ばつ, 霜, 霧、もや, 太陽フレア、磁気嵐 | ー | × |
発生し影響を及ぼす おそれがある |
地震, 陥没、地盤沈下、地割れ, 地盤隆起, 地下水による地すべり, 山崩れ、崖崩れ, 毒性ガス, 土壌の収・膨張(液状化現象) , 地下水による浸食 |
地震 | × (他条文にて説明) |
津波, 静振, 波浪・高波, 海水面高(満潮), 海水面低 | 津波 | × (他条文にて説明) |
|
地滑り, 土石流 | 地滑り | ○ | |
竜巻, 極限的な気圧, 降雹 | 竜巻 | ○ | |
ハリケーン, 風(台風) | 風(台風) | ○ | |
火山の影響, 熱湯 | 火山の影響 | ○ | |
森林火災, 草原火災 | 森林火災 | ○ | |
低温、凍結, 氷結, 氷晶, 氷壁 | 凍結 | ○ | |
積雪 | 積雪 | ○ | |
降水 | 降水 | ○ | |
洪水 | 洪水 | ○ | |
高潮 | 高潮 | ○ | |
生物学的事象, 動物, 水中の有機物 | 生物学的事象 | ○ | |
落雷 | 落雷 | ○ |
高浜原発|関西電力
高浜原発では、網羅的に国内外の多くの文献と原発の立地などから自然現象による影響を検討・評価し、洪水、風(台風)、竜巻、凍結、降水、積雪、落雷、地滑り、火山の影響、生物学的事象、森林火災、高潮を影響評価の対象とする外部ハザードとして選定しています。
分類 | 自然現象 | 評価対象 | 第6条の評価対象 |
発生しない | 砂嵐, 低水温, 雪崩, カルスト, 湖若しくは川の水位降下, 湖若しくは川の水位上昇, 河川の迂回、閉塞 |
ー | × |
発生のおそれが非常に小さい | 隕石 | ー | × |
発生しても進みが遅く 対策の時間が十分ある |
高水温, 塩害, 海岸浸食 | ー | × |
発生しても影響を及ぼす おそれがほとんどない |
泥湧出, 高温, 干ばつ, 霜, 霧、もや, 太陽フレア、磁気嵐 | ー | × |
発生し影響を及ぼす おそれがある |
地震, 陥没、地盤沈下、地割れ, 地盤隆起, 地下水による地すべり, 山崩れ、崖崩れ, 毒性ガス, 土壌の収・膨張(液状化現象) , 地下水による浸食 |
地震 | × (他条文にて説明) |
津波, 静振, 波浪・高波, 海水面高(満潮), 海水面低 | 津波 | × (他条文にて説明) |
|
地滑り, 土石流 | 地滑り | ○ | |
竜巻, 極限的な気圧, 降雹 | 竜巻 | ○ | |
ハリケーン, 風(台風) | 風(台風) | ○ | |
火山の影響, 熱湯 | 火山の影響 | ○ | |
森林火災, 草原火災 | 森林火災 | ○ | |
低温、凍結, 氷結, 氷晶, 氷壁 | 凍結 | ○ | |
積雪 | 積雪 | ○ | |
降水 | 降水 | ○ | |
洪水 | 洪水 | ○ | |
高潮 | 高潮 | ○ | |
生物学的事象, 動物, 水中の有機物 | 生物学的事象 | ○ | |
落雷 | 落雷 | ○ |
伊方原発|四国電力
伊方原発では、網羅的に国内外の多くの文献と原発の立地などから自然現象による影響を検討・評価し、洪水、風(台風)、竜巻、凍結、降水、積雪、落雷、地滑り、火山の影響、生物学的事象、森林火災、高潮を影響評価の対象とする外部ハザードとして選定しています。
分類 | 自然現象 | 評価対象 | 第6条の評価対象 |
発生しない | 砂嵐, 静振, 雪崩, 干ばつ, 湖又は河川の水位低下, 湖又は河川の水位上昇, 低温水(海水温低) |
ー | × |
発生のおそれが非常に小さい | 隕石 | ー | × |
発生しても進みが遅く 対策の時間が十分ある |
河川の迂回, 海岸浸食, 塩害、塩雲, 高温水(海水温高) |
ー | × |
発生しても影響を及ぼす おそれがほとんどない |
波浪・高波, 濃霧, 霜・白霜, 極高温, もや, 太陽フレア、磁気嵐 |
ー | × |
発生し影響を及ぼす おそれがある |
地震活動, 土壌の収縮又は膨張, 陥没・地盤沈下・地割れ, 地面の隆起, カルスト, 地下水による浸食, 地下水による地滑り, 泥湧出(液状化), 毒性ガス |
地震 | × (他条文にて説明) |
津波, 満潮, 海水面低, 海水面高 | 津波 | × (他条文にて説明) |
|
地滑り | 地滑り | ○ | |
竜巻, ひょう・あられ, 極限的な圧力(気圧高低) |
竜巻 | ○ | |
風(台風)(暴風(台風)), ハリケーン | 風(台風) | ○ | |
火山(火山活動・降灰) | 火山の影響 | ○ | |
森林火災, 草原火災 | 森林火災 | ○ | |
凍結(極低温(凍結)), 氷結, 氷晶, 氷壁 | 凍結 | ○ | |
積雪(暴風雪), ひょう・あられ | 積雪 | ○ | |
降水(豪雨(降水)), 土砂崩れ(山崩れ、がけ崩れ) , 土石流 |
降水 | ○ | |
洪水(外部洪水) | 洪水 | ○ | |
高潮 | 高潮 | ○ | |
生物学的事象, 動物, 水中の有機物 | 生物学的事象 | ○ | |
落雷 | 落雷 | ○ |
島根原発|中国電力
島根原発では、網羅的に国内外の多くの文献と原発の立地などから自然現象による影響を検討・評価し、洪水、風(台風)、竜巻、凍結、降水、積雪、落雷、地滑り、火山の影響、生物学的事象、森林火災を影響評価の対象とする外部ハザードとして選定しています。
なお、島根原発では、これ以外に土石流についても評価対象としています。
分類 | 自然現象 | 評価対象 | 第6条の評価対象 |
発生しない | 砂嵐, 雪崩, カルスト, 地下水による浸食, 湖又は河川の水位低下, 氷結(水面の凍結), 氷壁, 河川の迂回, 土壌の収縮又は膨張 |
ー | × |
発生のおそれが非常に小さい | 隕石 | ー | × |
発生しても進みが遅く 対策の時間が十分ある |
塩害、塩雲, 海岸浸食(水面下の浸食) | ー | × |
発生しても影響を及ぼす おそれがほとんどない |
高温, もや, 霜, 干ばつ, 海水温(海水温高) , 低水温(海水温低), 太陽フレア、磁気嵐, 濃霧 |
ー | × |
発生し影響を及ぼす おそれがある |
地面の隆起, 地震活動, 陥没, 泥湧出(液状化) |
地震 | × (他条文にて説明) |
海水面低, 海水面高, 海底地滑り, 津波, 満潮, 静振, 高潮, 波浪 |
津波 | × (他条文にて説明) |
|
地滑り, 土砂崩れ(山崩れ、崖崩れ) | 地滑り | ○ | |
竜巻, 極限的な気圧, ひょう | 竜巻 | ○ | |
風(台風), ハリケーン | 風(台風) | ○ | |
火山(火山活動・降灰), 水蒸気、熱湯噴出, 毒性ガス | 火山の影響 | ○ | |
森林火災, 草原火災 | 森林火災 | ○ | |
低温(凍結) | 凍結 | ○ | |
積雪(豪雪), ひょう, 氷晶 | 積雪 | ○ | |
降雨(豪雨) | 降水 | ○ | |
湖又は河川の水位上昇, 洪水 | 洪水 | ○ | |
動物, 水中の有機物, 生物学的事象 | 生物学的事象 | ○ | |
落雷 | 落雷 | ○ | |
土石流 | 土石流 | ○ |
玄海原発|九州電力
玄海原発では網羅的に国内外の多くの文献と原発の立地などから自然現象による影響を検討・評価し、洪水、風(台風)、竜巻、凍結、降水、積雪、落雷、地滑り、火山の影響、生物学的事象、森林火災、高潮を影響評価の対象とする外部ハザードとして選定しています。
分類 | 自然現象 | 評価対象 | 第6条の評価対象 |
発生しない | 砂嵐, 雪崩, 干ばつ, 湖又は河川の水位低下, 湖又は河川の水位上昇, 低温水(海水温低) |
ー | × |
発生のおそれが非常に小さい | 隕石 | ー | × |
発生しても進みが遅く 対策の時間が十分ある |
河川の迂回, 塩害、塩雲, 高温水(海水温高) | ー | × |
発生しても影響を及ぼす おそれがほとんどない |
波浪・高波, 濃霧, 霜・白霜, 極高温, もや, 太陽フレア、磁気嵐 |
ー | × |
発生し影響を及ぼす おそれがある |
地震活動, 土壌の収縮又は膨張, 陥没・地盤沈下・地割れ, 地面の隆起, カルスト, 地下水による浸食, 地下水による地滑り, 泥湧出(液状化), 毒性ガス |
地震 | × (他条文にて説明) |
静振, 津波, 海岸浸食, 満潮, 海水面低, 海水面高 | 津波 | × (他条文にて説明) |
|
地滑り | 地滑り | ○ | |
竜巻, ひょう・あられ, 極限的な圧力(気圧高低) |
竜巻 | ○ | |
風(台風)(暴風(台風)), ハリケーン | 風(台風) | ○ | |
火山(火山活動・降灰) | 火山の影響 | ○ | |
森林火災, 草原火災 | 森林火災 | ○ | |
凍結(極低温(凍結)), 氷結, 氷晶, 氷壁 | 凍結 | ○ | |
積雪(暴風雪), ひょう・あられ | 積雪 | ○ | |
降水(豪雨(降水)), 土砂崩れ(山崩れ、がけ崩れ) , 土石流 |
降水 | ○ | |
洪水(外部洪水) | 洪水 | ○ | |
高潮 | 高潮 | ○ | |
生物学的事象, 動物, 水中の有機物 | 生物学的事象 | ○ | |
落雷 | 落雷 | ○ |
川内原発|九州電力
川内原発では、網羅的に国内外の多くの文献と原発の立地などから自然現象による影響を検討・評価し、洪水、風(台風)、竜巻、凍結、降水、積雪、落雷、地滑り、火山の影響、生物学的事象、森林火災、高潮を影響評価の対象とする外部ハザードとして選定しています。
分類 | 自然現象 | 評価対象 | 第6条の評価対象 |
発生しない | 砂嵐(塩を含んだ嵐), 雪崩, 干ばつ, 湖又は河川の水位低下, 湖又は河川の水位上昇, カルスト, 毒性ガス |
ー | × |
発生のおそれが非常に小さい | 隕石 | ー | × |
発生しても進みが遅く 対策の時間が十分ある |
河川の迂回 | ー | × |
発生しても影響を及ぼす おそれがほとんどない |
濃霧, 霜・白霜, ひょう・あられ, 極高温, もや, 塩害、塩雲, 太陽フレア、磁気嵐, 高温水(海水温高) , 低温水(海水温低), 泥湧出(液状化) |
ー | × |
発生し影響を及ぼす おそれがある |
地震活動, 土壌の収縮又は膨張, 土砂崩れ(山崩れ、がけ崩れ) , 陥没・地盤沈下・地割れ, 地面の隆起, 地下水による浸食, 地下水による地滑り |
地震 | × (他条文にて説明) |
静振, 津波, 波浪・高波, 海岸浸食, 満潮, 海水面低, 海水面高 |
津波 | × (他条文にて説明) |
|
地滑り, 土石流 | 地滑り | ○ | |
竜巻, 極限的な圧力(気圧高低) | 竜巻 | ○ | |
風(台風)(暴風(台風)), ハリケーン | 風(台風) | ○ | |
火山(火山活動・降灰) | 火山の影響 | ○ | |
森林火災, 草原火災 | 森林火災 | ○ | |
凍結, 氷結, 氷晶, 氷壁 | 凍結 | ○ | |
積雪(暴風雪) | 積雪 | ○ | |
降水(豪雨(降雨)) | 降水 | ○ | |
洪水(外部洪水) | 洪水 | ○ | |
高潮 | 高潮 | ○ | |
生物学的事象, 動物, 水中の有機物 | 生物学的事象 | ○ | |
落雷 | 落雷 | ○ |
原発の取り組みのまとめ【第6条の自然現象の外部ハザードの抽出】
ここでは、各原発で主に影響評価の対象としている外部ハザードをまとめました。参考にしてみてください。
主要ハザード | 女川 | 柏崎刈羽 ※1 |
東海第二 | 美浜 | 大飯 | 高浜 | 伊方 | 島根 ※2 |
玄海 | 川内 |
洪水 | ○ | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
風(台風) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
竜巻 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
凍結 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
降水 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
積雪 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
落雷 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
地滑り | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
火山の影響 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
生物学的事象 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
森林火災 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
高潮 | ○ | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | ○ |
※1:地下水による浸食と土石流は除く
※2:土石流は除く
参考資料として利用した文献一覧
ここでは、参考資料として利用した文献一覧をまとめました。以下のとおりです。
女川原発:令和2年2月7日_ヒアリング(資料1-17【PDF: 6.3MB】)
柏崎刈羽原発:平成29年12月20日_意見交換(資料1-10【PDF : 17MB】)
東海第二原発:平成30年09月18日_ヒアリング(資料3-5【PDF: 37.8MB】)
美浜原発:平成28年06月08日_ヒアリング(資料8【PDF : 27MB】)
大飯原発:平成29年02月07日_ヒアリング(資料8【PDF : 23MB】)
高浜原発:平成28年04月13日_ヒアリング(資料11【PDF : 33MB】)
高浜原発:平成28年04月13日_ヒアリング(資料12【PDF : 34MB】)
高浜原発:平成28年04月13日_ヒアリング(資料13【PDF : 34MB】)
高浜原発:平成28年04月13日_ヒアリング(資料14【PDF : 35MB】)
伊方原発:平成27年05月19日_ヒアリング(資料【PDF : 6MB】)
島根原発:令和3年09月06日_ヒアリング(資料7(1/4)【PDF: 28.0MB】)
島根原発:令和3年09月06日_ヒアリング(資料7(2/4)【PDF: 28.7MB】)
玄海原発:平成29年01月18日_ヒアリング(資料4【PDF : 3MB】)
川内原発:平成26年9月8日_ヒアリング(資料【PDF:14.3MB】)
川内原発:平成26年9月8日_ヒアリング(資料【PDF:13.7MB】)
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本記事は原発の新規制基準施行後の最初の設置許可の情報やヒアリング資料を主に参考にしており、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
また、当サイトに掲載している情報は、万全の保証をいたしかねます。原発の詳細な情報は、必ず各電力会社または原子力規制委員会の公式サイトでご確認ください。