原発の「残留熱除去系熱交換器」について紹介します。
原発の「残留熱除去系熱交換器」について知りたい方は、参考にしてみてください。
原発の「残留熱除去系」とは?
原発ではメンテナンスのために一時的に運転を止める場合がありますが、原子炉圧力容器のなかの燃料からは崩壊熱と呼ばれる熱が常に発生し続けるため、原子炉圧力容器のなかの水を常に循環させて冷やす必要があります。
また、事故時に原子炉圧力容器につながる配管が壊れるなどして原子炉圧力容器のなかの水が突然なくなりこれが続いてしまう場合には、それまで水で冷やされていた原子炉圧力容器のなかの燃料が崩壊熱と呼ばれる熱により温度が上がり溶けてしまうおそれがあることから、原子炉圧力容器のなかにこれを冷やすための水を入れる必要があります。
さらに、さきほどの事故のように原子炉圧力容器のなかの燃料の温度が上がってしまう場合には、原子炉圧力容器をすっぽりと取り囲んでいる原子炉格納容器の温度や圧力も上がり原子炉格納容器も壊れるおそれがることから、原子炉格納容器を冷やすための水をかける必要があります。
このほかに、原発の燃料プールにはもう使い終わった燃料を一次的に保管していますが、この使い終わった燃料からは崩壊熱と呼ばれる熱が常に発生し続けるため、この燃料プールのなかの水も常に冷やし続ける必要があります。
このような場合に崩壊熱などの残留熱を取り除き原子炉圧力容器などを冷やすための水や配管、設備をまとめて「残留熱除去系」といい、「残留熱除去系の水」が循環や供給されることにより原子炉圧力容器のなかの燃料や原子炉格納容器などが冷やされます。
原発の「残留熱除去系熱交換器」について解説!
熱は熱いものから冷たいものへ移るという特性があります。原発ではこれを利用して熱を持ってしまった水を冷やします。
原発の水を冷やす仕組みとしては、温度の高い「①残留熱除去系の水」の隣に冷たい「②冷却水」、さらに隣にとても冷たい「③海水」の順におくことによって、①→②→③の順に熱が移り①が冷やされていきます。このとき、これら3つが混ざることがないように薄い金属によりへだてられています。
これら3つの水のうち「①残留熱除去系の水」と「②冷却水」を薄い金属を間にはさんで接触させ「①残留熱除去系の水」を冷やすための機器を「残留熱除去系熱交換器」といいます。
「残留熱除去系熱交換器」についての気になる口コミも要チェック!
ここでは原発の「残留熱除去系熱交換器」の口コミを見ていきましょう。
東海第二や1F6号機のECCS系は、原子炉建屋内まで海水系が入ってるんですよ。
— あさくら めひかりスンデル (@arthurclaris) February 6, 2021
改良標準化の柏崎刈羽1号では、原子炉建屋、タービン建屋とは別に熱交換器建屋があり、そこで淡水の中間ループ系統を噛ましている。非常用ディーゼル発電機や残留熱除去系熱交換器は、海水でなく淡水で冷却してるんです。
女川原発も東海原発も熱交換器の点検真面にできていないだろう。これは使用済み燃料プールに海水が侵入してしまったものだが、停止時RHR残留熱除去系でも熱交換器は使う。伝熱管の点検もまともにできる技能者も今じゃいないんじゃないかな?放射能安全卓上論宅学者にやれといっても無理な話だがね。 pic.twitter.com/Esya9Exgcr
— 桑ちゃん (@namiekuwabara) September 30, 2020
東海第二原発
— さよなら原発いばらきネットワーク (@t2hairo) December 12, 2016
熱交換器の中の海水配管に穴が開いて真水の配管に海水が入り込んだのではない。残留熱除去系の真水を循環させるためのポンプの軸シールを冷やすために海水を使っている。これが真水の配管に入り込んで、原子炉や核燃料プールに回って行ったということに・・たぶん、こういうことだ。 pic.twitter.com/4EurzpoPGb
原発の「残留熱除去系熱交換器」について調べたところ、設備の解説や熱交換器を通じて海水が入り込んでしまった事故についての口コミがありました。