原発の「原子炉補機冷却水ポンプ」について紹介します。
原発の「原子炉補機冷却水ポンプ」について知りたい方は、参考にしてみてください。
原発の「原子炉補機冷却系」とは?
原発では発電のための設備や機器以外にも原発を維持するためにさまざまな設備や機器を用いており、これらはすべて熱を持っているため冷やす必要があります。
たとえば、原発の使い終わった燃料からは崩壊熱と呼ばれる熱が常に発生し続けるためプールに入れて冷やす必要がありますが、燃料から熱を奪うかわりにこのプールの水が熱を持つことから、プールの水も冷やす必要があります。
また、メンテナンスのために原発の運転を一時的に止める場合がありますが、原子炉圧力容器のなかの原発の燃料からは崩壊熱と呼ばれる熱が常に発生し続けるため、原子炉圧力容器のなかの水を常に循環させて冷やす必要がありますが、燃料から熱を奪うかわりにこの循環する水が熱を持つことから、この循環する水も冷やす必要があります。
このような場合に熱を持ってしまった水を冷やすための水や配管、設備をまとめて「原子炉補機冷却系」といい、熱を持ってしまった水自体を冷やすだけではなく熱を持ってしまった水を送り出すためのポンプなどの機器を冷やすためにも役立っているのです。
なお、原発では発電のための設備や機器を「主機」という場合がありますが、それに対して原発を維持するための設備や機器を「補機」といいます。
原発の原子炉補機冷却水ポンプについて解説!
熱は熱いものから冷たいものへ移るという特性があります。原発ではこれを利用して熱を持ってしまった水を冷やします。
原発の水を冷やす仕組みとしては、「①熱を持ってしまった水」の隣に冷たい「②原子炉補機冷却系の水」、さらに隣にとても冷たい「③海水」の順におくことによって、①→②→③の順に熱が移り①が冷やされていきます。このとき、これら3つが混ざることがないように薄い金属によりへだてられています。
原発では常に熱が発生するため①→②→③の順に熱が移り①が冷やされるという状態をずっと続ける必要があるため、これら3つの水はいつもそれぞれのポンプにより循環させ①から③に応じた熱さまたは冷たさの水が常に隣り合うようにしています。
これら3つの水のうち「②原子炉補機冷却系の水」を循環させるためのポンプを「原子炉補機冷却水ポンプ」といいます。
「原子炉補機冷却水ポンプ」についての気になる口コミも要チェック!
ここでは原発の「原子炉補機冷却水ポンプ」の口コミを見ていきましょう。
◆発電所の日常~現場編~
— 東京電力ホールディングス 株式会社 (@OfficialTEPCO) October 14, 2022
柏崎刈羽原子力発電所では、日々様々な設備が稼働しています。今回は、7号機の放射性物質を含む水を扱う設備を冷やすためのRCW(原子炉補機冷却水系)ポンプの切替作業をご紹介します。
中央操作室と現場で、連携しながら作業する様子をぜひご覧ください。↓ pic.twitter.com/d8itzrnjMO
なるほど。7頁に「※2:残留熱除去系及び原子炉補機冷却系を介して海水で間接冷却」とあるのは、8頁の図の左下にある「原子炉補機冷却系」のポンプを通る水は海水ではなくて淡水だということですね。
— 川澄敏雄@東海第二原発廃炉! (@kawasumi4989) January 15, 2017
危険だと思ってる人のため福島以降の事故一覧
— Yam Tak@WEBデザイナー/Gデザイナー (@ReYtak) June 23, 2022
・2011年3月18日 東海第二発電所非常用ディーゼル発電機用海水ポンプの自動停止(日本、茨城県)/INESレベル1
・2011年3月29日 女川原子力発電所原子炉補機冷却水ポンプ等の故障(日本、宮城県)/INESレベル2[2]
原発の「原子炉補機冷却水ポンプ」について調べたところ、設備の役割や原発の事故についての口コミがありました。